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毛と病気との関係について

“多毛症”というのはその名前からすると、体毛が異常に多い状態を指しているように思われがちですが、正確には本来“うぶ毛”と呼ばれる“軟毛”があるべきところに“硬毛”が生ずるもので、女性や小さな子供に成人男性のような毛が診られる症状を言います。

その種類には“ハイパートリコーシス”という“無性毛”の多毛症と、“ハーシュティズム”という“性毛”の多毛症とがあります。

“ハイパートリコーシス”は性ホルモンの影響を受けにくいのですが、“ハーシュティズム”は男性ホルモンの1つである“アンドロゲン”の過剰分泌などの内分泌障害原因となって、女性のすねや腕、あごなどに太い毛が生えてきます。

“ハーシュティズム”で症状の重いものになると、女性でも腕やすねだけでなく胸毛が生えたり顔に男性のようなひげが生えたり、陰毛も男性のようにへそにむかって“硬毛”が生えてくることがあるようです。

これらは、先天性と後天性、また全身性と局所性のものとがあり、後天性のものは主にホルモンや神経系の異常、刺激などその原因はいろいろ考えられます。

まず、1つ目に考えられるのは“特発性多毛症”と呼ばれる体質的な多毛症で、その原因は解明されていませんが、多毛症全体の約5割を占めています。

そして、男性ホルモンが“毛母細胞”を刺激することによって発毛が始まるのですが、“特発性多毛症”の場合、男性ホルモンの量が異常に増えるということもないために、細胞の男性ホルモンの“アンドロゲン”に対する過剰反応が原因ではないかと言われています。

2つ目に考えられるのは原因疾患を伴った“続発性多毛症”で、“副腎性”の“Cushing症候群”“副腎性器症候群”、 “男性ホルモン産生腫瘍”、それに“卵巣性”の“多嚢胞性卵巣”などがあります。

女性の場合、男性ホルモンは卵巣と副腎でつくられているのでこれらの臓器の疾患も原因のひとつと考えられているのです。

その他にも末端肥大症や甲状腺機能低下症といった病気であったり、妊娠や閉経時、思春期といったホルモンバランスが崩れやすい時期であったりすることが考えられますが、いずれも適した治療を行なえば症状を軽くすることができます。

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